先進医療のご案内

先進医療について

安全性を確保し、患者負担の増大を防止するといった観点も踏まえつつ、選択肢を拡げ、利便性を向上するという観点から、保険診療との併用を認めることとしたものです。また、先進医療は、有効性及び安全性を確保する観点から、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保険医療機関は届出により保険診療との併用ができることとしたものです。

先進医療に係る費用について

先進医療を受けたときの費用は、患者さんは一般の保険診療の場合と比べて、「先進医療に係る費用」を多く負担することになります。

  1. 「先進医療に係る費用」は、患者さんが全額自己負担することになります。
  2. 「先進医療に係る費用」以外の、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われます。つまり、一般保険診療と共通する部分は保険給付されるため、各健康保険制度における一部負担金を支払うこととなります。

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

実施診療科 眼科
対象疾患 白内障
承認年月日 平成28年9月1日
内容 白内障に対して、多焦点眼内レンズを使用することにより近方及び遠方の視力補正が可能となり、眼鏡依存度の軽減が可能となる手術です。
費用 通常多焦点眼内レンズ使用       350,000円(片眼)
通常多焦点眼内レンズ使用       700,000円(両眼)
乱視矯正機能付き多焦点眼内レンズ使用 400,000円(片眼)
乱視矯正機能付き多焦点眼内レンズ使用 800,000円(両眼)
※手術以外の療養費並びに食事療養費は別途患者様のご負担として徴収させて頂きます。

主な目的

先進性

単焦点眼内レンズを使用する従来の白内障手術では、調整力が失われる。その為、単焦点眼内レンズでは遠方又は近方のいずれに焦点を合わせるのかを決める必要があり、焦点が合わない距離については眼鏡が必要となる。
多焦点眼内レンズを使用する場合は、単焦点眼内レンズと同程度の遠見時の裸眼視力に加え、単焦点眼内レンズでは得られない近見視力が同時に得られ、それにより眼鏡依存度が軽減される。
術式は、従来の眼内レンズと同様に、現在主流である小切開創から行う超音波水晶体乳化吸引術で行う。
なお、米国において多焦点眼内レンズは、その先進性によって他の眼内レンズと異なる保険上の評価を行っている。

概要

多焦点眼内レンズは、無水晶体眼の視力補正のために水晶体の代用として眼球後房に挿入される後房レンズである点では、従来の単焦点眼内レンズと変わりはない。
しかし、単焦点眼内レンズの焦点は遠方又は近方のひとつであるのに対し、多焦点眼内レンズはその多焦点機構により遠方及び近方の視力回復が可能となり、これに伴い眼鏡依存度が軽減される。

効果

人口の高齢化に伴い、白内障患者数も増加している。近年、高齢者も読者やパソコンに慣れ親しむことは日常的であり、また、屋外での活動やスポーツにも積極的で、白内障患者においても同様のライフスタイルを望む例が多い。しかしながら、これまで白内障治療に挿入されている眼内レンズの多くは単焦点眼内レンズのため、水晶体再建手術後も眼鏡、特に近用眼鏡を必要とすることが多く、日常生活をはじめ、知的活動や屋外活動に支障をきたしている。
しかし、多焦点機構を有する眼内レンズを使用する事により、近用及び遠用の視力補正を可能にし、近用及び遠用とも眼鏡依存度を軽減するという点から、健常な視機能に近く、水晶体再建手術後のQOV(quality of vision)の改善、ひいてはQOL(quality of life)の向上に貢献するものと考えられる。
ただし、全ての人に適応がある訳ではないので医師にご相談下さい。