学校関係者評価 令和2年6月
学校関係者評価委員
学識経験者、元大学院教授、就職施設代表、成田記念病院看護部長、臨地実習施設代表
第二成田記念病院看護・介護部長、卒業生、東三河看護専門学校同窓会長
方法
本校の学校評価に関する取り組みの経緯と令和元年度自己点検・自己評価結果を説明し、ご意見を賜った。
結果
1)新入生の入学を歓迎して、学生相互や教職員との親睦を図り、看護学校での学習のスタートを円滑にし、今後学習を進めていく共同体としての繋がりをつくる機会を設けることは重要である。新入生歓迎会、オリエンテーション合宿の効果を評価し、今後の実施について検討する必要がある。
教科外課程については、何らかの理由により従来の実施方法の変更を求められた場合、改めて意義、必要性が問い直されることになる。
2)3年間の学生の成長過程について、入学年度ごとに特徴となる現象があるのか、学年毎の指導評価の結果を明らかして次年度の指導方針に活かしていただきたい。
3)教育課程運営については、分野別、科目別にカリキュラムポリシー、ディプロマポリシーに照らし合わせ、取り組みの現状や今後の方針を明記し、次年度の評価の視点を明らかにすることが必要である。
4)卒業後4,5年目以降くらいの看護師の定着がよく、産休、育休をとりながら働き続けるケースが増えている。成田記念病院が子育てしながら働きやすい職場であることを示している。東三河の地元で看護師を続けている卒業生を見かけることがあり、地域の医療・保健・福祉に貢献できていると考える。
5)3年間の学生生活を共にした同期生の存在は大きく、卒業後も研修等で一緒に学び成長している。看護専門学校のクラスの絆は卒業後のキャリア継続に重要であり、学生の学びを促進し、看護を追究していける仲間となりうるようなクラスの運営、クラスづくりに努めていただきたい。
6)社会人基礎力の1つであるチームで働く力は、看護師にとって重要な力である。チームワークにおいては、規律や礼儀が求められる場面で適切に礼節を守る態度がとれる必要がある。東三河看護専門学校の学生は礼儀正しいという評価があり、今後もチームで働くための力の育成に努めていただきたい。
7)卒業時の学生のアンケート結果で講義、演習、臨地実習の一貫性があるという項目が低かったことに対し、患者の状況のアセスメントに応じた技術の実施ができるよう、看護技術の指導方法を検討していただきたい。また、個性を伸ばす教育方法の工夫の必要性が指摘されている、先生方のご苦労も多いことと思うが、学生の個別性に応じた指導をお願いしたい。