学校長あいさつ

本校のHPを訪問いただきありがとうございます。

東三河看護専門学校は、平成3年、成田記念病院附属の全日制2年課程の学校としてスタートしました。平成13年から3年課程となり、開校以来、本年度で34年を迎えます。「豊かな人間性を基盤として、進展する保健・医療・福祉に貢献でき、科学的思考に基づく、知識・技術を身につけた地域で活躍する看護実践者を育成する」ことを教育理念として掲げ、これまでに地域に千名を超える看護実践者を輩出しています。

本校はこの教育理念の実現のため、6つの具体的な教育目標を掲げています。

<教育目標>
(1)生命の尊さを学び、深い人間愛を目指し、誠実で思いやりのある心を育むことができる。
(2)看護の対象である人間を統合的に理解する学習を深め、健康課題を解決する能力を身につけることができる。
(3)保健・医療・福祉チームの一員として、多職種との関係を円滑に図り、看護の役割を理解し、地域社会で活動できる能力を身につけることができる。
(4)看護師に必要な社会人基礎力を身につけることができる。
(5)倫理原則に基づいた看護実践ができる基礎的能力を身につけることができる。
(6)科学、医療技術の進歩に関心をもち、看護の質の向上に努め、地域社会の要求に対応できるよう自己研鑽に努める能力を身につけることができる。

さて、本校を運営する、成田記念病院を中核とする社会医療法人明陽会は、初代理事長 成田竹蔵氏がこの豊橋の地で開設した小さな病院を始まりとしています。外科医師であった成田氏は、物資が不足する戦時中でも苦心しながら医療を提供していたと聞いています。
その後、ご子息2人と力を合わせ地域医療の提供に腐心し、当時受けられる場所が限定されていた透析治療の導入に踏み切り、それを契機に他の診療科や病床を拡大した結果、現在のような総合病院の規模へと拡大することとなりました。
昭和60年には、地域医療に貢献するため、施設をすべて国に寄付し、「その事業の普及・向上が社会福祉への貢献、その他の公益増進に著しく寄与し、かつ公的に運営されていること」が認められ、大蔵大臣より特定医療法人として承認を受けました。現在は「社会医療法人」として認可を受けており、公益性の高い医療を提供するとともに自治体病院に代わって地域医療を担う役割を果たすことが求められています。このように明陽会は、開設以来、「人のやさしさと温かさを根源にした先進の医療を提供する」をモットーに、地域密着型の医療や先進医療の提供に努め、豊橋市をはじめ東三河全域の医療を支えようと志を高く掲げてきました。
初代の成田理事長が掲げた志を受け継ぎ、さらに発展させることが、現在も明陽会のすべての職員の使命となっています。本校もこの使命を全うすべく、地域医療への貢献、先進医療の提供を目指す医療チームの一員となる看護実践者の育成に全力を傾ける所存です。

東三河看護専門学校 学校長 神谷 厚

学校長 神谷 厚