第175回 生活習慣病と運動

2012年03月26日

成田記念病院フィットネスセンター主任 高橋 章
第175回 H17.06.13 

生活習慣病とは、毎日の生活習慣の積み重ねから発症する病気のことをいいます。この病気の要因としては生活習慣(食生活、運動、栄養、休養、睡眠、喫煙、飲酒、肥満など)、外部環境(病原体、有害物質、ストレスなど)、遺伝(体質、加齢など)の3つを上げることができます。  この3つの中で、比較的自分で改善することができるのが生活習慣です。死の四重奏という言葉を聞かれたことがあると思いますが、「肥満」、「糖尿病」、「高血圧症」、「高脂血症」のことをいい、この4つの病気が代表的な生活習慣病です。  生活習慣病を予防する方法は、栄養のバランスを考えた食事を3食取り、飲酒は適量にし、たばこは吸わない、運動をする、休養と睡眠を取り、ストレスをためないなどです。  中でも運動は生活習慣病を予防する上で大切な要素です。その運動の効果ですが、当病院での3か月間のフィットネスセンターでのデータからいえば、過激な運動ではなく、1週間の合計で60分から90分の軽めの運動をするだけで血圧、腰の皮下脂肪、総コレステロール、中性脂肪が下がりました。  従って、日常生活の中で、継続して1日10分前後を3回、合計30分程度を目安に軽い運動をすることが生活習慣病の改善と予防につながります。

成田記念病院季刊誌「おだいじに」No.54より