第140回 LASIK(レーシック)近視矯正手術

2012年02月19日

成田記念病院 眼科部長 畑 徳昌 第140回 H14.7.18

 日本人の半数以上が近視といわれています。近視の方はメガネやコンタクトレンズをしないと遠くの物がよく見えませんが、これからの時代はレーシック手術(近視矯正手術)をすることで、メガネやコンタクトレンズから開放されて正常な裸眼視力を得て快適な生活を送ることができるようになりました。
 このレーシック手術は近視や乱視にとっては良い効果を現します。しかし、夢のような手術ではないので糖尿病性網膜症や白内障、緑内障といったほかの病気で視力の悪い方はこのレーシック手術をしても視力は戻りません。
 レーシック手術は角膜の形状を変化させて網膜状にピントがピッタリと映るようにする治療法です。日本ではあまりなじみがありませんが、実際にはかなり多く行われており、米国では2000年に148万眼、2 0 0 1年には150万眼行われています。これだけレーシック手術が広まったのは安全で、近視矯正効果が高いためです。
 レーシック手術はエキシマレーザーを角膜に照射して角膜の形状を変化させて正常な視力を取り戻します。レーザーの照射時間は20秒から40秒です。レーシック手術の特徴は、①レーザーが認可され安全性が高い②近視と乱視の矯正効果が非常に高い③合併症がなく、術後視力の回復が非常に早い④痛みも非常に少ない⑤両眼同時手術ができる―などです。手術希望者には、手術に適応しない方もいるので事前に綿密な手術適応検査(要予約)を無料で行っています。

成田記念病院季刊誌「おだいじに」No.42より