前立腺肥大症の低侵襲治療「 ウロリフト」の治療ができます

2022年08月18日

前立腺肥大症の低侵襲治療 ウロリフト(経尿道的前立腺吊り上げ術)のご紹介

当院で、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される植込み型前立腺組織牽引システムの治療ができるようになりました。従来のHoLEP(ホーレップ)に加え、前立腺肥大の程度によって、より適した術式を選択できるようになります。
*FDA(米国食品医薬品局)では2013年に承認され、米国泌尿器科学会と欧州泌尿器科学会の両方のガイドラインにて、前立腺肥大症の治療として経尿道的前立腺吊上術が推奨されています。これまで30万人以上の男性がUroLiftシステムで治療を受けており、欧米では長期効果が検証されている治療法です。


デリバリーデバイスを経尿道的に標的とする閉塞部位まで挿入します。

デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。

システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

従来の手術療法は、どれも肥大した前立腺組織を物理的に除去して、尿道を広げる手術になります。
しかし、ウロリフトは前立腺組織を切開したりすることはなく、肥大した前立腺部の尿道を吊り上げることで、尿道のスペースを広げる術式になります。

ウロリフトはすぐに目に見える結果と早期の症状の緩和を実現します。


 医師が観察した前立腺閉塞        →  ウロリフトによる治療後に閉塞が解消した前立腺

ウロリフトの特徴

・服薬より迅速な症状改善

・TURPなどの外科手術よりもリスクが低い

・性機能の温存

・数日後に日常生活への復帰

・生活の質(QOL)の改善

・BPHに対する服薬の継続が不要の可能性