成田記念陽子線センター
キャンサーボードで陽子線治療が適していると判断された場合、その結果を含め治療について患者さまやご家族に詳しくご説明いたします。
こうした説明を十分理解し、ご納得いただいた上で、患者さまに陽子線治療の同意をいただき、当院での治療が決定します。
当院での陽子線治療が決定しましたら、数回ご来院いただき治療の準備を進めます。
・固定具の作成
陽子線治療は毎回、治療中、身体を動かさず毎回同じ姿勢がとれるように、身体を固定する器具(固定具)を作成します。
固定具は、治療部位や患者さま一人ひとりに合わせたものを作成します。
・CT撮影
作成した固定具を装着し治療と同じ状態で、治療計画に使用する画像を撮影します。
医師、医学物理士、放射線技師等が「③治療前の準備」で撮影したCT画像をもとにコンピュータ上で患者さまお一人おひとりに合わせた治療計画を立てます。
患者さまにシミュレーションを行い、計画通りに正確な治療が行えるか検証します。
陽子線を照射します。
治療は月~金曜日まで週5日間毎日来ていただきます。
治療期間は、癌の種類や大きさ等で異なりますが、約1週間から8週間です。
実際に陽子線が照射されている時間は数分ですが㎜単位で照射位置を合わせる必要があるため、1回の治療時間は30分程度です。また、治療中に痛みなどは感じません。
治療終了後は、かかりつけ医と連携を取りながら、経過観察のため定期的に当院でも診察を行います。