成田記念陽子線センター
当院では、転移のない限局した前立腺がんにリスク分類を行い、それに準じた治療を行っています。
以下の要件に基づいて低リスク、中リスク、高リスクに分類します。
低リスク:T1c~T2aかつ Gleason score 2~6かつ PSA<10ng/ml
中リスク:T2b~T2c, Gleason score 7, PSA 10~20ng/ml(低、高リスクに該当しない)
高リスク:T3a~T4または Gleason score 8~10または PSA>20ng/mlのいずれか
また、それぞれのリスク群ごとの治療方針は以下のとおりです。
低リスク:38回で約8週間または20回で約4週間の陽子線単独治療
中リスク:内分泌療法を4~9か月施行し、39回で約8週間または21回で約4週間の陽子線治療
高リスク:内分泌療法を4~9か月施行し、39回で約8週間または21回で約4週間の陽子線治療を施行し、その後も2年間の内分泌療法
治療は月曜日~金曜日まで1日1回行います。土曜日、日曜日、祝日はお休みですが、年末年始やゴールデンウィークなどは治療する場合もあります。
上記以外では、臨床試験として、いずれのリスク群に対しても12回(週4回、月〜木あるいは火〜金)で3週間の陽子線治療法を開始しました。ホルモン療法については、上記と同じように施行します。