医師

    副院長 
    清水 聡志

    昭和61年徳島大学卒
    医学博士・日本整形外科学会専門医・日本脊椎脊髄病学会指導医
    ・日本リウマチ学会専門医
    部長 
    市川 哲也

    平成8年浜松医科大学卒
    ・日本整形外科学会専門医
    ・日本リウマチ学会専門医
    部長 
    小川 泰弘

    平成16年金沢大学卒
    日本整形外科学会専門医・日本整形外科学会スポーツ医
    医長 
    黒川 敬史

    平成27年浜松医科大学卒
    日本整形外科学会専門医
    非常勤医師 
    長野 昭

    浜松医科大学整形外科名誉教授

診療内容

 整形外科では脊椎脊髄疾患、骨関節疾患、骨軟部腫瘍、四肢外傷、末梢神経などを扱っており、2023年4月現在は清水聡志、市川哲也、小川泰弘、渡邉悠、黒川敬史の常勤5名体制で診療を行っています。
 脊椎脊髄疾患は清水、渡邉が担当しており、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症などの変性疾患を中心に診療を行っています。最も多い狭窄症手術には大きく分けて除圧術と固定術があり、年齢や病態に応じて術式を選択しています。社会の高齢化に伴って手術症例も高齢化しています。女性に多い腰椎変性すべり症に対しては除圧固定術が行われることが一般的ですが、当院では椎間関節を可能な限り温存した顕微鏡下除圧術を行うことによりできるだけインプラント(椎弓根スクリューなど)を使用しない低侵襲手術を選択する方針で行っております。不安定性の強いすべり症や再手術例などではインプラントを使用する固定術が必要になりますが、症例に応じて側方進入椎体間固定術(LIF)に経皮的椎弓根スクリュー固定(PPS)を併用して出血量の少ない低侵襲手術を行っております。また腰椎椎間板ヘルニアに対しては、2018年10月に保険適用となった椎間板融解療法(ヘルニコア)も治療の選択肢の一つとして行っております。すべての椎間板ヘルニアに行える治療ではありませんが適用症例に対する治療成績は概ね良好です。ご希望の方はご相談ください。脊椎脊髄疾患の治療は内服・点滴・神経ブロックなどの保存療法が第一選択であり、手術が必要になるのは一部です。神経症状のため日常生活が困難で手術予定だった患者さんが、ブロック治療により手術が必要なくなるぐらいまで改善することもしばしばあります。頸部や腰部の痛み、四肢神経症状でお悩みの方は気軽にお越しください。
 関節疾患は市川、小川が担当しております。変形性膝関節症、変形性股関節症、肩関節疾患、膝内障、関節リウマチが主な疾患ですが、四肢の関節全般に対応します。関節リウマチでは診断から生物学的製剤まで対応しております。それぞれの疾患において保存加療が基本ですが、一部の患者さんには生活改善のために手術が必要となります。関節鏡手術、人工関節置換術、関節形成術など、適応をそれぞれの患者さんの状況に応じ適切に判断するよう心がけております。長期の保存加療で満足が得られない症状がありましたら、ご相談のみでも結構ですので是非一度ご来院いただければと思います。
 足の外科は小川が担当しております。外反母趾・変形性足関節症などの変性疾患や、骨折・靭帯損傷などの外傷に対する治療を保存療法から手術療法まで患者さんのニーズに合わせて行い、より低侵襲な関節鏡を用いた手術も積極的に行っておりますので、足の外科疾患でお困りの方はお気軽にご相談ください。
 手外科は黒川が担当しております。腕や手の外傷をはじめ、変性疾患、痛みやしびれの原因となる腱鞘炎や末梢神経障害など幅広く診断・治療を行っております。手は生活する上で非常に重要な器官ですので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
 骨軟部腫瘍は月1回、非常勤医師(紫藤洋二:浜松医大腫瘍班)による外来診療が行われています。整形外科で扱う骨軟部腫瘍は悪性骨腫瘍(骨肉腫、Ewing肉腫、軟骨肉腫など)、良性骨腫瘍(内軟骨腫、骨軟骨腫、骨巨細胞腫など)、悪性軟部腫瘍(悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫、滑膜肉腫など)、良性軟部腫瘍(脂肪腫、神経鞘腫、血管腫など)、腫瘍類似疾患、転移性骨腫瘍など多岐に渡ります。多くは良性腫瘍ですが、悪性腫瘍で早急に専門施設にて治療開始しなければならない場合もあり、診断が非常に重要となります。当科では早急に各種検査を行い、悪性を疑う際には浜松医大病院と連携して治療方法の検討を行っております。

主な対象疾患

変形性関節症、関節リウマチ、変形性脊椎症、腰椎および頚椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨折、靭帯損傷、腱損傷、末梢神経疾患、その他骨関節疾患一般

手術実績

【手術内訳】 2022年
末梢神経障害 32件
上肢外傷 107件
頚椎・胸椎 16件
腰椎除圧 69件
腰椎固定 27件
人工股関節置換 21件
人工膝関節置換 35件
関節鏡 22件
下肢外傷 202件
良性腫瘍 21件
その他 141件
年間手術件数 693件

業績

論文

関節鏡視下交通路拡大術を施行したBaker?腫の8例
市川哲也 本田洋介
中部整災誌 2016: 59: 841-842

両下肢麻痺で発症した胸椎血管脂肪腫の1例
素村健司、清水聡志、松下聡、市川哲也、大和雄、松山幸弘
東海脊椎外科, 2018; 32: 13-16

片麻痺症状で発症した頸椎硬膜外血腫の1例
中井慶一、清水聡志、市川哲也、素村健司、今別府信吾
東三医学会誌, 41; 12-14, 2019

皮下深部解離性血腫の1例
今別府信吾、清水聡志、市川哲也、素村健司
東三医学会誌, 42; 7-9, 2020

A case report of acute hemorrhage in spinal schwannoma associated with hemophilia B
Shingo Imabeppu, Satoshi Shimizu, Keiichi Nakai, Yu Yamato and Yukihiro Matsuyama
Spine Surg Relat Res 2021; 5(1): 49-51

外来診療表

8:30~10:00

清水
(予約)

日比

第3週
紫藤
9:00~11:00
(予約)

※1 市川
(予約)

黒川

長野

小川

清水
(脊椎外来)

黒川
(予約)

市川

交代

午後
予約のみ

小川
1:30~4:00
(予約)

※2 市川
(予約)

長野
2:00~3:30
(予約)

休診 休診 休診

※1)火曜日 8:30~10:00 第1・3・5週 一般予約外来 第2・4週 関節リウマチ外来
※2)火曜日 1:30~4:30 第1・3・5週 変形性関節症外来
※午後外来は予約制です