第134回 運動と生活習慣 ~健康づくり・疾病予防~

2012年02月13日

成田記念病院 フィットネスセンター主任 高橋 章 第134回 H14.1.24

 国が策定した「健康日本21」の中に「栄養」「運動」「休養」の大切さが指摘されていますが、さらに生活習慣を考えて「たばこ」「飲酒」が加わり、それに100科目以上細かい目標が挙げられています。そして10年間でその目標をチェックするようになっています。具体的にどのように取り組むかは、各都道府県で設定することになっており、豊橋市だと健康課が窓口になっています。
 生活習慣病は、よく聞かれると思いますが、以前は成人病と呼ばれていました。40歳代、50歳代の働き盛りの人ががんや心臓病などになっていたので成人病と呼ばれていましたが、平成8年から生活習慣病に変わりました。その呼び名が変わった背景は、子どものころからの生活習慣の積み重ねが、がん、糖尿病、心臓病、高脂血症になるということからです。
 健康な体を作るのは運動です。運動不足になると、肥満になり、それが元になって高血圧、心臓病、糖尿病などの原因になります。
 また、筋力も弱くなり腰痛にもなります。筋肉や各臓器の機能を維持し、高めるために運動はとても大切です。
 健康な体をつくるための運動としては、エアロビクス、アネロビックスエクササイズ(無酸素的な運動)、ストレッチで、この3つの運動を総合的に行うと調和のとれた体力が作れ、それが健康な体になります。

成田記念病院季刊誌「おだいじに」No.40より