第178回 回復期リハビリテーション病棟とは〜平成17年9月2日開院 第二成田記念病院の紹介〜

2012年03月29日

第二成田記念病院院長 井上 紀樹
第178回 H17.09.28
第二成田記念病院は昨年9月2日に開院しました。現在は3階の病棟だけを使用していますが、4月には4階も使用する予定です。  第二成田記念病院に入院するには、脳血管障害(脳こうそく、脳出血、くも膜下出血)の患者さま、大腿部頸部骨折やその他の足を骨折した患者さま、骨盤の骨折などの患者さま、がんなどの手術を受けた後、長期間ベッド上の生活をして手足の筋肉がなえてしまった廃用症候群を発症している患者さまで、30日から90日以内、しかもリハビリを必要とする患者さまとなっています。  リハビリテーションと一口にいってもいろいろあります。急性期病院で行っているものは、急性期リハビリテーションで、2週間から1カ月までの患者さまが対象になります。それに引き続いてさらにリハビリテーションの必要な患者さまが行うリハビリテーションが回復期リハビリテーションで、6カ月から9カ月間回復期リハビリテーションを行います。第二成田記念病院での目標は3カ月です。  3カ月を過ぎた患者さまは、維持期のリハビリテーションの対象になります。この維持期のリハビリテーションの対象者は、慢性期の病気で他の病院に入院している患者さまや、自宅で療養している患者さまなどです。  回復期リハビリテーションとは、急性期の治療が終わった後もリハビリテーションが必要な患者さまを対象に集中的にリハビリテーションを行って日常生活に必要な動作・能力を取り戻すというのが目標です。  第二成田記念病院はその回復期リハビリテーションを行う病院ですが、東三河地方で、回復期リハビリテーションを専門にしている病院は第二成田記念病院だけです。

成田記念病院季刊誌「おだいじに」No.54より